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マイクロフィルムの長所と短所を分かりやすく解説します
マイクロフィルムのメリット・デメリットとは
マイクロフィルムのメリット
法的証拠能力が高い
法務省公式見解や財務省公示などで、マイクロフィルムの法的証拠能力が認められています。
内容の改ざんが非常に困難なため、原本と同等の証拠能力を持つことが、国内はもとより海外の裁判所でも認められています。
可視的に閲覧が可能
IT技術の進化が非常に速く、ソフトもハードも次々に新しいものに変わってきています。
例えばフロッピーディスクやMOドライブ、ZIPドライブのように、閲覧したいデータが保存された媒体が手元にあってもそれを読み取るための機器がすでにないという事態が起きています。
マイクロフィルムなら拡大鏡があれば閲覧可能なため災害時にもすぐに活用できます。まさにアナログならではの安定した強みと言えるでしょう。
長期に保存できる
DVD-Rなどの記録型メディアは化学変化による記録方法のため、湿気や温度や紫外線などによる経年変化が発生します。
またディスクのわずかな傷や変形でもデータの呼び出しが出来なくなることがあります。
これに対しマイクロフィルムは適切な環境で保管すれば、セルロースエステルベースで100年、ポリエステルベースで500年の期待寿命が見込めます。
マイクロフィルムのデメリット
長期保管中のトラブル
高温・多湿な環境など望ましくない保管環境の場合、変色やカビの発生、くっつきやひび割れといった異常現象が発生してしまうことがあります。
マイクロフィルムを守るために必要なこと
定期チェックの際に異常が発見された場合、酢酸臭のするTAC(セルロース)ベースのマイクロフィルムは、軽度のうちにPETのデュープ(複製)フィルムを作成したり、分離保管するなどの早期の対策が望まれます。
マイクロフィルムの電子化をお勧めしています
利便性を高めるためにやっておきたいこと
抜群の長期保存性を誇るマイクロフィルムですが、保管場所が限定されること、専用の機器(リーダープリンター)がないと閲覧できないことなど、利便性においてデジタルデータに及ばない部分があります。
日常的に資料として活用するためには、電子化して検索可能なデータベースを作成することをおすすめしています。