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長年の経験を生かしたマイクロフィルムの撮影・現像
マイクロフィルムの精度を上げるのは経験値
マイクロフィルムと呼ばれることから分かるように、撮影にはフィルムカメラを用います。
原稿に照明を当てて一枚一枚シャッターを切るのですが、原稿面の明るさが変わらない様に撮影は暗室にて行います。
照明が一定でも、コピーであるか、青焼きであるか、文章であるか、写真であるか等々で原稿面の明るさは変化します。
明るさが均一になるように写真を連続して撮影するためには、その変化を読み取る撮影技術者の技量が求められるのです。
マイクロフィルムの撮影
16mmマイクロフィルム撮影機
A3までの原稿を一枚一枚丁寧に撮影
官公庁の永年保存文書や古文書などA3サイズに収まる原稿を、撮影台の上に置いてはシャッターを切り、素早く次の原稿に入れ替えてはシャッター切ります。
サイドに照明がついた16mmマイクロ撮影機
最大約2400枚の原稿を1本のフィルムに撮影可能
1コマに1枚の「フルサイズ」なら1200枚程度。1コマに2枚の「ハーフサイズ」なら2400枚もの写真が収まります。貴重なフィルムですから、1本に出来るだけ多くの原稿が収まるように原稿の配分にも気を遣います。
デジタルと違い、修正がきかないフィルム撮影ではミスが許されません。1本のフィルムを撮りきるまで、撮影技術者は高い緊張と集中力を保つ必要があります。
35mmマイクロフィルム撮影機
A0~A2までの「図面」や解像度が求められる「学術資料」に
16mm撮影機では収まらない大きさのA0・A1・A2の図面。
家系図などの大きな古文書や、小さくても高解像度が求められる貴重な学術資料。
こうしたものは35mmマイクロフィルム撮影機で撮影します。
原稿サイズに合わせてカメラを上下させて撮影します
大きな図面や古文書はシワとの闘い
ファイルに綴じてあったり、図面袋に入れてあったりと、折りたたんであることが多いA0・A1・A2の図面。広げて手で伸ばしても折り目の痕は消えません。
古文書の場合は丈夫でしなやかな和紙が用いられていますが、長期に渡って折りたたまれているため、やはりくっきりと折り目がついています。
そのため撮影機に備わっている大きなガラス板でプレスをかけて、シワが伸びた状態にして撮影します。一枚撮影するたびにガラス板を上げ下げしながら図面や資料を入れ替え、シワのない綺麗な画像に仕上げます。
マイクロフィルムの現像
撮影同様に自社ラボ内で現像しています
季節ごとに機械内部の現像液の温度が変わるため、その都度設定を変える必要があります。またフィルム濃度や気温、湿度なども測定して設定に反映させながら現像しています。
マイクロフィルムの撮影同様に経験がものを言う作業です。
マイクロフィルムの仕上がりを決める大切な作業です